うみの現場見学会

日本埋立浚渫協会(埋浚協)は7月12日に那覇市で「うみの現場見学会」を開きました。琉球大学で土木工学を専攻する学生17人が参加。那覇空港に2本目の滑走路を造る工事のうち、若築建設・りんかい日産建設・大米建設JVが施工する「那覇空港滑走路増設護岸N工区築造工事」の現場を見学しました。
見学会では、埋浚協の稲富路生企画広報委員長、烏田克彦九州支部長のあいさつに続き、内閣府沖縄総合事務局那覇港湾・空港整備事務所の與那覇健次副所長が新滑走路整備事業の概要を説明しました。烏田支部長は「(工事を通じて)国の重要な政策を担うことに誇りを持っています。建設業の仕事は3K、4Kなどと言われることもありますが、現場の最前線に立ち構造物が出来上がっていく時に抱く充実感は、実際に汗を流した人にしか味わえません」と、仕事の醍醐味を学生に語りかけました。
学生たちは護岸工事が間近に見える場所で工程の説明を受けた後、高台に移動し新滑走路の全体像を視察。学生の一人は「工事現場を実際に見るのは2回目。スケールの大きさに驚いた。姉が建設関連の仕事をしているので、卒業後は同じように民間企業で働きたいです」と話していました。
那覇空港の滑走路増設事業では、延長3,000mの新滑走路を既存空港の沖合1.3kmの海上に整備し、年間発着回数を現在の13.5万回から18.5万回に増やします。総事業費は1,993億円、新滑走路の供用開始は2020年3月末を予定しています。
見学会に参加した学生からは「現場で働いている方から話を聞くことができ、就職活動の参考になりました。土木の仕事にますます興味が持てました」「普段目にする機会がない工事現場が見学でき、非常に興味深く有意義な時間が過ごせました」といった感想が寄せられました。
埋浚協は港湾整備の重要性や建設会社の役割を理解してもらい、建設産業をより身近に感じてもらうため、学生などを対象にした現場見学会を毎年開いています。
