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信幸建設株式会社 東日本支社 土木部 京浜港作業所現場代理人
榎並 秀人(えなみ・ひでと)氏
 親会社である東亜建設工業の作業船団をルーツとし1993(平成5)年10月に発足した信幸建設。新卒社員の採用が始まった翌年の1996(平成8)年4月に入社した榎並氏は、プロパー社員の2期生に当たる。活気にあふれた創業間もない職場で、先輩に仕事を教わりながら、海上から陸上までさまざまなプロジェクトに携わってきた。下水道やガス幹線のシールド工事をはじめ、橋梁工事、地盤改良、護岸・岸壁築造、さらに原子力発電所整備に伴う港湾工事と多岐にわたる施工現場でキャリアを積んできた。
 活躍の場は国内にとどまらず、2015(平成27)年からは海外工事も経験。親会社に出向する形でソロモン諸島に赴き、港湾施設整備プロジェクトのサイトマネージャーを務めた。翌年はトンガ王国で漁船向けのふ頭改善工事、さらに2018(平成30)年にかけてはクウェートで桟橋築造工事(2カ所)を外注契約で手掛けた。現地の気候が事前に聞いていた話と違ったり、日本では当たり前の作業ルールがなかなか通じなかったりした環境でも、与えられたミッションを完遂できたのは、さまざまな工事で培ってきた豊富な経験があったからだ。
 国内外でいろんな工事に携わってきた榎並氏にとって、最も鮮明に記憶に残っているのが東日本大震災の復旧工事の一環となる「国道45号
 気仙大橋仮橋設置工事」。津波で流出した気仙大橋の代替として、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の近くに仮橋を設置する工事で、450tのクレーン付き台船を現場に入れるための航路浚渫などに奔走。予定工期を2カ月短縮しての開通にこぎ着けた。
 現在、現場代理人を務める「京浜港貸付国有港湾施設維持補修工事等」は、関東地方整備局京浜港湾事務所が管理する本牧ふ頭・南本牧ふ頭・大黒ふ頭・東扇島の岸壁や荷さばき地の点検・調査と維持補修を行うもの。15バースの海上点検と、これに荷さばき地2カ所を加えた17施設の陸上点検を実施し、防舷材やコンクリート、
工事概要
【工事件名】令和3年度 京浜港貸付国有港湾施設維持補修工事等
【工事場所】横浜市中区本牧ふ頭、南本牧、鶴見区大黒ふ頭
川崎市川崎区東扇島地先
【発注者】国土交通省関東地方整備局京浜港湾事務所
【請負業者】信幸建設株式会社東日本支社
【工期】2021年4月1日~2022年3月31日
舗装などにひび割れや破損がないか調べ、維持補修する。点検範囲が広いうえに、各バースは供用中であるため、日常点検は早朝と昼の短時間に限られ、海上点検はコンテナ船の着岸状況に左右される。京浜港はコンテナ扱い量が多いことから、その分、防舷材などの痛みも激しい。点検結果をまとめる報告書は毎月1,000ページにも及ぶという。
 入社25年目。さまざまな現場で身に付けてきたノウハウや施工技術を「うまく後輩たちに伝承していく」ことがもう一つの役割となっている。

防舷材取替工は潮位を考慮して施工する 夜間での防舷材設置状況


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