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株式会社トマック
大型揚土船「第二東揚号」 船長
元田 徳光(もとだ・のりみつ) 氏
 現在36歳。大型揚土船「第二東揚号」の船長に就任したのは33歳の時だった。「船長の話がきた時、仕事に関しては自信があったので、よし、やってやろうという気持ちでいっぱいでした。ただ、自分にすべての責任がのしかかるのかと思うと、正直怖いという気持ちもありました」。
 熊本県の高校を卒業し、東洋建設に入社。すぐにポンプ浚渫船の配属となった。「海洋工事がどのようなものかも分からず、先輩たちに毎日怒られながら厳しく指導されました。特に同世代の若い甲板員は少なかったので、雑用はなんでも私がしました。当時は本当に辛かった」。
 入社2年後に現在のトマックに転籍。その頃から徐々にいろんな仕事を任されるようになってきた。「3年目ぐらいからポンプ浚渫船のオペレータを担当するようになりました。この頃から仕事の面白さが少しずつ分かってきたような気がします」。
 25歳の時、北海道の石狩湾新港の工事現場を担当した。「石狩湾新港の現場は途中1年程度抜けていますが、計4年程度従事しました。暖かいところで育っていますから、寒いのは苦手で、吹雪の中、手がかじかみながら仕事をした記憶があります」。
 厳しい仕事の傍ら、海洋工事で必要な資格取得の勉強も行った。現在の保有資格は船舶6級、海上起重作業管理技士など7つある。資格取得と並行して、いろいろな作業船にも乗るようになり、各種工種の施工も経験した。
 現在、担当しているのは南本牧埋立事業中継所土砂海上運搬及び揚土等工事。土運船で運搬された土を揚土船のパワーショベルで揚土し、それをホッパーに落とし、ベルトコンベヤで土を運び、所定の位置に落として埋め立てを行う。
 「この船は国内では最大級の揚土船です。4つのコンベヤがあり、スプレッダーコンベヤは先端が20mの伸縮ができます。揚土高さ20m、180度旋回が可能で、占有面積を最小に抑えながら広範囲の揚土、埋立ができます。ただ、ここでは作業工程の関係で1日3,600〜5,000m3の埋め立てしかしていません。大は小を兼ねるという形です」。
 乗組員は船長を含め計11人。平均年齢は28歳。若い世代だけで作業を進めている。「みんな年齢が近いので、いろいろと話がしやすい面もありますが、時には厳しく接することもあります。特に整理整頓ができなければ良い仕事はできないので、現場の清掃、安全対策は口うるさく言っています。若いみんなをまとめていくのが私の役目だと思っています」。
 揚土船の船長になって3年が経過したが、まだまだ勉強中だという。
 「揚土船の船長になった訳ですから、もっとこの船の作業(揚土・埋立)を極めたいと思っています。土の種類などを見極め、どう撒くかで埋立の施工性は異なってきます。どんな方法が最も効率的なのか、自分なりにこれからも追求していくつもりです」。

工事概要
工事名称 南本牧埋立事業中継所土砂海上運搬及び揚土等工事
発注者 横浜港埠頭株式会社
工事場所 南本牧埋立地区(横浜市中区南本牧地先)ほか
工事期間 2014(平成26)年4月1日〜2014年10月10日
工事内容 土砂海上運搬工370,000m3、土砂揚土工370,000m3、埋立工162,000m3
  土砂押土、敷均し工1,400m3


横浜・南本牧ふ頭で作業する大型揚土船「第二東揚号」
大型揚土船「第二東揚号」
船体寸法 長さ(全長)85.0m、幅28.0m、
  深さ5.5m、喫水1.8m
揚土装置 揚土能力2,500m3/h、
  アウトリーチ65m、
揚土高さ水面上最大20m
揚土機 バックホウ式パワーショベル2基
  (バケット容量10m3
ベルトコンベヤ  搬送能力2,500m3/h、
  ベルト幅1,600mm、
甲板ベルトコンベヤ2基、
スプレッダーコンベヤ1基、
シャトルコンベヤ1基

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