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株式会社 淺川組 事業本部 土木部 課長代理
濱田 恭史 氏
 昨年3〜9月まで国土交通省近畿地方整備局発注の「日高港塩屋地区泊地(ー12m)浚渫工事(第6工区)」(和歌山県御坊市)の現場所長を務めていた。船舶の大型化に伴い、日高港の泊地ー10mをー12mまで浚渫し、その浚渫土を台風などで侵食された近隣の海岸に持って行き、養浜する工事だ。
 浚渫面積は約21,000m2、浚渫土量は約53,000m3。浚渫船(グラブ容量13m3)、揚土船各1隻、土運船2隻(1,000m3規模)を使い、工事を進めた。「泊地の浚渫で出た玉砂利を、近くの煙樹ヶ浜に持って行き、養浜を行う工事でした。煙樹ヶ浜の近くに生家があり、昔から土地勘のある地域での工事だったこと、工事施工期間中に台風が直撃したこと、地元貢献活動を行ったことなどもあり、思い出に残る現場となりました」。
 昨年6月に和歌山県に上陸した台風4号は、現場周辺にも大きな被害をもたらした。近くの産業道路が通行止めになったほか、既設の消波ブロックの沈下なども発生した。「発注者様からの要請もあり、産業道路の復旧工事を自衛隊と連携して実施しました。沈下や地盤が侵食された消波ブロックは、復旧や転置などを行い、地域の方々から感謝されました」。
 地域貢献活動も行った。昨年7月に地元の塩屋小学校の5年生の生徒約30人を現場に招き、船から浚渫工事の様子を見てもらった。「生まれ故郷での工事ということもあり、何か社会貢献活動ができないかと考え、小学生に現場を見てもらうことにしました。子どもたちに安全に楽しく現場を見てもらおうと準備が大変でしたが、子どもたちが元気な声で『すげぇ』とか言い合っている姿や、見学会後に手紙をくれる子どもがいて、見学会を開催して良かったと実感しました」。
 淺川組では、1現場ごとに1回以上の社会貢献活動の実施を目標に掲げている。「次の現場でもチャンスがあれば、同様な社会貢献活動をやりたい」という。
 工事は地元からの苦情もなく、無事に終了。「技術的には難しい工事ではありませんが、養浜工事に浚渫土を使うので、試験掘削は念入りに行いました。養浜することで、少しでも地元の人たちが安心して生活ができるようになれば、うれしいですね」。
 今年で入社17年目を迎える。これまでの工事は「陸上工事と海上工事が半々」という経歴。所長になってから3年が経過する。「コミュニケーションの大切さを痛感しています。発注者、下請業者の方々とどう接していくのかで、工事の善し悪しが決まります。そのためにも、工事にかかわる人たちが気持ちよく仕事ができる環境づくりを心がけています」。さらに将来の夢を聞くと、「利益を考えながら仕事するのは大変ですが、やりがいもあります。これからはもっと大きな規模の工事にもチャレンジしてみたいです」。
泊地の浚渫工事の様子。
地元の小学校の生徒を対象に現場見学会を開催。

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