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りんかい日産建設株式会社 名古屋支店 御前崎港作業所 所長(現場代理人)
中川 敦久 氏
 清水港(静岡県)の新興津ふ頭で進むコンテナターミナル整備。国土交通省中部地方整備局は船舶の大型化への対応や輸送効率の向上を目指し、水深15mのコンテナターミナルの建設を進めている。現在、ふ頭の中央部分だけが「歯抜け」の状態で、あと4函(18〜21号函)分のケーソン設置とその上部工工事を残すのみとなっている。
 残る4函のケーソンは、清水港と御前崎港の二カ所で2函ずつ製作される。りんかい日産建設名古屋支店の中川敦久御前崎港作業所長は、このうちの2函のケーソン製作を担当する。
 ケーソンは鋼殻とコンクリートのハイブリッド構造。長さ24.6m、幅11.5m、高さ18.5mで、鋼殻だけでも重量は約350トンある。鋼殻はJFEエンジニアリングの津製作所で製作し、船で御前崎港まで曳航。御前崎港西ふ頭地先の作業ヤードでコンクリートを打設し、それから再び清水港まで曳航して沈設する。
 「ケーソン鋼殻は完成し、3月5日に津から約15時間かけて曳航し、荒天の影響で3月10日に製作ヤードに設置しました。天候が余り良くなく、設置の日がなかなか決まらなかったが、ようやくこれから本格的な工事に入れます」(中川所長)。
 今後、鋼殻の周りに鉄筋、型枠、足場を組み、コンクリート打設に入る。「2函あるので下から7回に分けてコンクリートを交互に打設します。3m程度ずつ上げていき、6月までには完成させたい」。
 この現場に来る前は下田港で同様なケーソン製作工事を担当した。下田港では作業ヤードが確保できないため、フローティングドックを利用。今回はそれに比べると「陸上なので揺れがないだけ安心。ただ、クラック対策や風が強いので安全対策には万全を期したい」。
 工事事務所は地元の民家を借り上げ、所長を含め3人の職員が事務所兼住居として利用している。「二人の社員には仕事で頑張ってもらわないといけないので、朝・夕食はできるだけ私が作っています。気持ち良く仕事ができる環境をつくるのも私の役目ですから」と笑う。
 現場でいつも心掛けていることを聞くと、「現場は一つのチーム。我々の作るものはその仕事に携わる人の気持ち次第で善し悪しが決まる。当社の社員だけでなく、発注者、作業員、地元の方々に工事について理解してもらい、気持ちよく仕事してもらう。お互い声を掛け合いチームワークを大切にしながら仕事を進めたい」。
◇工事概要◇
【工事名】 平成22年度清水港新興津岸壁(−15m)本体工事(その2)
【発注者】 国土交通省中部地方整備局港湾空港部
【施工場所】 ケーソン製作:御前崎港西埠頭地先(静岡県御前崎市港地先)
ケーソン鋼殻製作:JFEエンジニアリング株式会社津製作所 (三重県津市)
【工期】 2010年7月5日〜2011年7月29日(390日)

 
ハイブリッド構造のケーソンが
御前崎港の製作ヤードに3月10日に設置された。
位置図

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