title
title
title
Back Number

五洋・佐伯特定建設工事共同企業体 新湊橋梁上部工事事務所
現場代理人 曾我 晋也
 環日本海交流の拠点として、また、地域の産業基盤として重要な役割を担っている伏木富山港。その伏木富山港で現在、開港以来、海で隔てられていた東西の地域(堀岡地区、越ノ潟地区)を複合斜張橋でつなぎ、新たな港のゲートウエイとするプロジェクト「臨港道路東西線建設事業」が進行中だ。
 それまで縁のなかった富山への初赴任は、同プロジェクトの東側(堀岡側)アプローチの中橋脚部工事だった。その工事を終えるとタイミング良く、主橋梁部の側径間工事(堀岡側)をJVで受注、その工事を引き続き統括することになった。
 工事進ちょくのカギを握ったのは「天候」だった。「今回の工事は湾口での高所作業ということで風対策がポイントでした」。現場は強烈な風が吹き抜ける。高所作業をできるだけ短縮するため、仮設のベント支保工はシステム式を採用するなど神経を使った。天候に関しては地元の人の知見にも驚かされた。「地域の作業員は土地の天候を熟知している。朝、とても仕事が無理と思う悪天気でも皆仕事にくる。午後から大丈夫というのですが、その通りなんです」。
 人脈を生かして、天候をはじめ任意仮設のコスト情報など様々な情報を収集、これらを調整し的確に品質・安全・工程管理に反映させた。橋自体の耐風対策として採用された「フェアリング」の形状や、橋桁下面に設置される全天候型自転車歩行者道の取付方法、さらに他工区の鋼桁とPC桁との接合部分の取り合い調整など過去のPC橋梁工事にはない苦労があった。
 大学時代、水関係の研究室にいたこともあり、迷わずマリコンの五洋建設に入ったが、これまで海関係の工事の経験はない。入社後の10年間ほどは広島、東京で研究関係の仕事に携わった。広島では土質関係を中心に、東京の技術研究所ではコンクリートの研究室に所属した。このことが結果的に橋梁専門の技術者への道を歩む契機となり、同社が受注した各地の橋梁工事を担当、現在では同社における橋のエキスパートとなっている。

(編注 見出しにある「五洋・佐伯特定建設工事共同企業体」の「佐伯」は現在のあおみ建設です)

[写真左]臨港道路東西線の完成予想。奥が堀岡地区(提供:国土交通省北陸地方整備局新潟港湾空港技術調査事務所)
[写真右]橋梁部の側径間工事現場

Back Number