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羽幌港本港地区耐震強化岸壁整備事業
北海道北西部に位置する羽幌(はぼろ)港。4月14日に同港の「新たな顔」となる本港地区中央ふ頭の供用開始式典が現地で開かれた。式典には北海道選出の国会議員や同港を管理する羽幌町の関係者、国土交通省関係者、地元の利用者ら多数が出席し、盛大に執り行われた。
羽幌港は、焼尻(やぎしり)島・天売(てうり)島への離島フェリー航路の玄関口として離島住民の生活や観光拠点として重要な基盤であるとともに、日本一の漁獲量を誇る甘エビなどの水産拠点でもある。本港地区中央ふ頭は、既設の離島フェリー岸壁の老朽化が進んでいることや、漁船の係留施設が不足していることなどから、新たに事業化されたもの。本港地区に新たに埋立を行い、水深5m岸壁2バースを整備した。このうち、1バースは大規模地震時に離島への緊急物資輸送が可能になるように耐震強化岸壁として建設された。
 事業は平成13年度に耐震強化岸壁整備に着手するとともに、泊地や防波堤などの工事も並行して実施。北海道開発局留萌開発建設部留萌港湾事務所の渡辺仁第1工務課長は建設に当たって「新設される施設は地元にとってシンボリックな存在になりますから、当たり前のことですが、良好な品質なものを決められた工期内に完成できるように心がけました」という。
 岸壁はケーソン式構造を採用。耐震強化岸壁には液状化対策を実施し、「事前混合処理工法を採用して地盤の安定化を図りました」(渡辺第1工務課長)。港内の静穏度を高める対策も実施。「中央ふ頭の新設に伴う防波堤整備を検討した際、航路確保の関係上、防波堤延伸には限界があったため、さまざまなシミュレーションを行った結果、港内側に消波ブロックを設置しました。この消波ブロックで港内に入ってきた反射波を減衰させ、静穏度を高めます」。また、岸壁に吹き付ける風を緩和し、フェリーの係留時や乗客の乗降時の安全を確保するため、「高さ3mの防風フェンスを設置しました」という。
中央ふ頭の工事は昨年度に無事に完成。同時に羽幌町が整備を進めていたフェリーターミナルや北るもい漁業協同組合の事務所なども建設され、4月から新ターミナルで離島フェリーの運行が開始されている。「夏場はフェリーと高速旅客船が運航しますが、高速旅客船はこの4月に新造したものです。それだけ地元の期待は大きいということだと思います」(渡辺第1工務課長)。中央ふ頭は離島住民にとって生活を支える『命の港』と言えるだろう。
 留萌港湾事務所では今後、旧フェリー岸壁を漁船の係留施設にするための改良工事などを引き続き行う。すべての工事を終えるのは平成20年代後半が予定されている。
羽幌港の全景。黄色い部分が新設された
本港地区中央ふ頭
新岸壁に接岸する焼尻島・天売島を結ぶ
高速旅客船
4月14日に盛大に開催された
本港地区中央ふ頭の供用開始式典の様子

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