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水島地区と玉島地区を橋梁で結び、物流コストの低減を目指す
石油化学や石油精製、鉄鋼、自動車、食品など多種多様な大工場が立地する水島工業 地帯(岡山県)。その海の玄関口となるのが水島港だ。同港は高梁川の河口部に位置し、川をはさんで臨海工業地帯を背後地にもつ水島地区と、商港として整備された玉島地区の二地区からなる。港湾取扱貨物量は全国6位(2007年)。全国有数の国際物流拠点となっている。
 国土交通省中国地方整備局宇野港湾事務所は、同港の外貿コンテナ貨物量の増加や就航船舶の大型化に対応するため、2008年度から水島港多目的国際ターミナル・臨港道路整備事業に着手。玉島ハーバーアイランド地区に耐震強化岸壁(−12m)を整備するとともに、玉島地区と水島地区を結ぶ臨港道路(水島玉島地区機能連携幹線)を現在建設中だ。総事業費は470億円。

耐震強化岸壁は「すでに岸壁の基礎となるケーソン7函(最終的には11函製作)を製作。現在浚渫などケーソン据え付けに向けた準備工事を進めている」(宇野港湾事務所の出口和也工務課長)。一方、高梁川に架かる橋梁は2008年度に予備設計、2009年度に基本・詳細設計を終え、2010年度中に一部現地工事に着手する予定。
 「水深12m岸壁が整備されると、水島と玉島を結ぶ現橋(水玉ブリッジライン)が、さらに混雑されることが予想される。このため、現橋の下流部にもう一つ橋を整備し、渋滞緩和と輸送時間の短縮、物流コストの低減を図る」。また、岸壁や橋梁に耐震性をもたせ、大規模地震にも備えるという。

新設橋梁は延長約2.6kmの鋼桁橋(一部PC橋)。玉島地区の臨港道路玉島幹線と水島地区の一般国道430号を結ぶ。標準的な幅員は約12.5m。車線は2車線で、南側に自転車・歩行者道が設けられる。「現在、水島側の附帯工事として、取付部にある遊水池の浮泥浚渫工事を進めている。その後、橋梁整備に必要な仮設桟橋の設置工事に入る」という。
 さらに、「玉島側は民間の工場や船舶係留地などを通過するので、細部の調整を現在進めている。現場近くには高圧線や民間工場、民家もあるので、杭打ち時の騒音や振動、水質汚濁などの対策を万全に行って工事を進めたい」という。耐震強化岸壁は2013年度に供用開始し、橋梁部は2015年度に工事を終え、2016年度の供用開始を目指している。

臨港道路の完成予想図
道路規格:第4種第1級
設計速度:60Km/h
車線:車道2車線(南側に自転車・歩行者道の設置)
計画交通量:約14,000台/日
[写真左]事業の位置図

橋梁臨港道路の縦断面

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