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[秋田県側八峰町からのアクセス]
東北自動車道「十和田 I.C」または「碇ヶ関 I.C」から約70分/秋田自動車道「二ツ井白神I.C」から約5分

8000年前に形成された原生林
 大気に水、陽光、さまざまな動植物—自然の恵みがあってこそ、わたしたちは生命を維持している。その一方で人間は生きるために自然を利用する。文明が進むにつれ、より利用しやすくするために、自然界に人為的な加工を施してきた。すなわち現代にあって、手つかずの自然は非常に希少ということになる。
 白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる面積約130,000haの土地の総称で、その中心部約17,000haが、1993(平成5)年、法隆寺地域の仏教建造物、姫路城、屋久島と並んで日本で初めてユネスコの世界遺産に登録された。白神山地には人間活動の影響をほとんど受けていない原流域が集中し、世界最大規模のブナ林がほぼ原生そのままの姿で残されている。
 東北地方の山の多くは、もともとブナ林で覆われていたが、戦後、次々と伐採され、杉などに植え替えられた。白神山地にこれほどまとまったブナ林が残ったのは、山が都市から遠い場所にあり、伐採や木の搬出が難しかったためである。
 白神山地のブナ林が形成されたのは、地質調査などから、氷河期が終わり気温が次第に上がってきた8000年前ごろからと見られている。まさしく、悠久の時を生き延びてきた原生の木々。いま、わたしたちが白神山地に触れることができるという事実は、奇跡と呼んでも決して大げさではないだろう。
 
白神山地に棲息する日本最大級のキツツキ「クマゲラ」は、国の天然記念物。大木に巣を作るため、白神山地は絶好の場所である。
天然のブナ林での森林浴は
格別

秘境が持つ不思議と恵み
 白神山地には、ブナのほかにもさまざまな植物の群落があり、標高が低いにもかかわらず多くの高山植物が繁茂する。また、暖地系の植物や特殊化した固有植物も見られる。
 その原因は明らかにされていない。永年にわたって人から遠ざかっていた秘境が、美しい景観とともに、興味深い謎解きをわたしたちに提示しているかのようだ。
 ブナの落ち葉は保水力に富み、直径30cmのブナ1本で100m2の水田を潤すと言われる。白神山地が蓄えた水は、十分な養分を含みながら次第にしみ出して川となり、わたしたちに恩恵をもたらすのだ。
 
 
ブナ林の周辺には公園スペースやレジャー施設も設けられており、登山とあわせて楽しめる

めしあがれ
赤寿し
炊いた餅米を甘酢で締めて、2日以上ねかせる。食べ頃は1週間前後。しその風味の効いたほど良い酸味と、やわらかな食感が人気。酒類との相性も抜群で、市内の居酒屋で食べられるほか、スーパーの惣菜売り場にも並んでいる。
檜山納豆
「秋田名物 八森ハタハタ〜」で知られる秋田音頭で「能代春慶 檜山納豆〜」と歌われる名産品。地元産の「東雲大豆」のみを使用し、製法も江戸時代からのものを守りつづけている。大粒の大豆の芯まで納豆菌をじっくり浸透させ、心地よい歯ごたえを引き出している。

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